歯が一本でも生えたら歯医者さんデビューが理想的です。

初めての歯が生える7カ月頃、お母さんの定期検診のときに、一緒にお連れいただくのが理想的です。
もともと生まれてすぐの赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌がいません。そこでむし歯菌がうつって増える前にケアをはじめ、リスクの低い状態を長く維持したいのです。この頃に歯ブラシや歯医者さんに慣れておくと、怖がらずに痛い思いもせずに大きくなるので今後のケアが楽にいけるのです。

では、どのように進めていくかと言うと、お母さんが定期検診を受けている間、赤ちゃんはラッコのようにお腹の上にいてもらいます。こうすると赤ちゃんは安心し、落ち着いていられます。最初はこうやって歯医者さんに慣れてもらうだけで十分。少し慣れたら「○○ちゃんのお口の中も見せてね」と言って、お口の中をちょっとだけ見せてもらいます。

小さな赤ちゃんはお口の中におっぱいや哺乳瓶以外の物が入るのが、初めての経験です。まずは歯がためのように歯ブラシをガジガジと噛んでもらって硬いものがお口に入ることに慣れてもらいます。「怖がられないこと」「おびえさせないこと」がとてもたいせつなのです。

そして、歯ブラシにもなれ、お口の中を触らせてくれるようになったらフッ素を塗ります。生えたての柔らかい歯を、フッ素は守ってくれるので少量でも使っていくと効果的です。