【2歳の子どもと歯医者 23】 舌小帯について
2016.04.12
川西歯科医院歯科衛生士の埋見真紀です。
今日は舌小帯についてお話しします。
みなさんは舌小帯って知っていますか?舌小帯とは、舌の裏と下の前歯の後ろをつないでいる「すじ」のことです。
この筋が生まれつき短かったり、筋が舌の先端に近いところについていることがあります。
舌小帯の短縮の程度は舌の先をどの程度あげられるかによって、「軽度」「中等度」「重度」に分けられます。
軽度の場合は、発音や摂食嚥下機能に問題があることは少ないので、あまり治療の対象となりません。
中等度や重度の場合は、哺乳障害、発音障害、摂食嚥下障害が認められることが多く、治療によって改善することが多くあります。
軽度の場合、舌を上手に動かすトレーニングを行うことで症状が軽減される場合もあります。
トレーニングだけでは舌の動きを改善するのが難しいと判断された場合には、舌小帯のひだを切る手術を行います。
当院では局所麻酔でレーザーにて切除を行うことも多く、出血もほとんどありません。
小帯の状態により、切除の程度が変わり処置後の痛み腫れの程度、縫合が必要かどうかなどが変わってきます。
傷が完全に治るまでには2週間程度かかります。
気になることなどがありましたら、スタッフまでお声掛けください。