【2歳の子どもと歯医者 24】 上唇小帯について
2016.04.26
こんにちは。川西歯科医院 歯科衛生士の米田萌美です。今回は、上唇小帯についてお話します。
まず、はじめに上唇小帯とは・・・
上唇と歯茎をつなぎ、上の前歯の中央部にある「すじ」のことです。
2歳くらいまでは上唇小帯の幅が広く、上の真ん中の歯と歯の間に入り込んでいる
ことがよくあります。成長とともに歯茎の上の方に移動し、幅も狭くなってきます。
しかし、上の前歯が永久歯に生え変わってからも、歯と歯の間に小帯が入り込んで、
歯並びに影響が出ることがあります。上唇小帯のくっつき方が周りに悪影響を及ぼす
ときを「上唇小帯付着異常」と呼びます。
上唇小帯が太いことによってお口の中に悪影響が起こってしまいます。
それは・・・
◆前歯に隙間ができる
⇒前歯がすきっ歯の状態になり歯並びを悪くします。
◆歯茎が腫れやすい
⇒歯と歯茎の間に隙間ができ、細菌がたまります。
◆歯磨きがしにくい
⇒低年齢のお子さんは上唇小帯がやわらかいために、歯ブラシが当たると
痛がって仕上げ磨きを嫌がってしまいます。
当院では、ごく少量の麻酔を小帯周囲に浸潤麻酔で行います。
切除の程度にもよりますが、腫れはほとんど無いのが普通です。
レーザーにて切除を行うことも多く、出血もほとんどありません。
処置後の注意事項も何点かございますが、処置される際に詳しく説明させて
頂きます。不安な点やご不明な点がございましたらスタッフまでお尋ねください。
私たちとお口の中の良い環境づくりをしていきましょう!