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上唇小帯(じょうしんしょうたい)付着異常と歯科検診で指摘されました。

2014.03.12

上の唇を反転させると、唇の粘膜と歯肉との間を結ぶ、膜のように見えるところが正中にあります。その部分を上唇小帯(じょうしんしょうたい)と言います。
その機能としては、口唇の過度の運動を抑制するとともに、位置を固定するということがあげられます。

上唇小帯は、口腔の発育とともに、形態、位置、大きさに変化が見られるといわれています。
年齢が大きく(高く)なるにしたがって、付着部位が徐々に上に移動していくのが普通です。この変化は永久歯列の完成する12歳ごろまで続きます。

しかし、永久歯列が完成する時期になっても小帯の付着部位が歯と歯の間にあると、前歯の間に隙間が残ったり、何かにぶつけたときに小帯が裂けたり、歯周疾患をおこしたりする原因となることがあります。

▲上唇小帯の付着異常を放置しておいたため上の前歯の間に隙間が残ったと考えられます。

▲上唇小帯の付着異常を放置しておいたため上の前歯の間に隙間が残ったと考えられます。

小帯の位置異常については低年齢からある程度予測することが可能ではありますが、前歯が永久歯に生え換わる時期(6~7歳ごろ)に改めて診断を受け、小帯の処置を行う必要があるかどうか判断するのがよいでしょう。

また、処置をしない場合でも永久歯列完成時期(12~13歳)まで経過観察が必要なこともあります。

小帯の処置をするときは、表面麻酔をし、その後局所麻酔を行なって処置し、2本ほど糸で縫います。
念のため、痛み止めを出しますが、多くの場合、痛み止めは服用されないようです。

処置後はすぐにお食事をすることも可能ですが、傷にしみにくいもの、糸に絡まないようなものを食べて頂くようお願いします。
また、処置当日はスイミングに行って練習しても、公園で元気に遊んでも差し支えありません。もちろんしっかりお勉強をして頂いても何の問題もありません。

▲7歳 上唇小帯が歯ぐきのそばまで付いているので小帯の処置を行うか、行わない場合いでも経過を見る必要があるでしょう。

▲7歳 上唇小帯が歯ぐきのそばまで付いているので小帯の処置を行うか、行わない場合いでも経過を見る必要があるでしょう。

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