「歯ぎしり・食いしばり」が歯を失う原因に
歯を失う原因として、1位は虫歯、2位は歯周病が挙げられますが、3位に歯が割れるというものがあります。
たかが歯ぎしりや食いしばりと思っていても、虫歯や歯周病に悪影響を与えることもあり、歯ぎしりや食いしばりが原因で歯が割れることもあります。
歯ぎしり、食いしばりは無意識にしていることがほとんどで、自覚症状があまりない場合もあります。
普段から歯ぎしり、食いしばりをしない習慣を身につけ、無意識にかかる「過剰な力」のコントロールを始めましょう。
歯ぎしりや食いしばりを放っておくと
歯ぎしり・食いしばりを放っておくと下記のような症状が出る場合があります
- 歯根が割れて抜歯になる
- 口が開かなくなり、顎関節症になる
- 虫歯になりやすくなる
- 歯周病が悪化する
- 象牙質が剥き出しになり、歯がしみる
- • つめもの・かぶせものが取れやすくなる
日常生活でできる歯ぎしり・食いしばり予防
歯ぎしりをやめるために
1
お風呂にゆっくりつかり、疲れを取る
2
寝る前に「歯をはなす」と唱える
3
高い枕はやめる
4
就寝中にマウスピースをはめる
食いしばりをやめるために
1
「歯をはなす」と書いた付箋をはる
2
なるべく固いものを噛むことは避ける
3
日常で力が入る作業をする時には注意する
当院で行う歯ぎしり・食いしばり治療
食いしばり・歯ぎしりは「クセ」なので、ご自身で意識して上下の歯を接触させないようにコントロールすることが一番の治療です。
当院では歯ぎしり・食いしばりの治療として、まずは目につく場所に目印になるように、イラストの入った付箋を貼るという方法をおすすめしております。その付箋を見たら上下の歯を離すということを習慣づけていきます。その上で、正しい舌の位置を意識していただきます。
上下の唇は閉じたまま、上下の歯が1ミリから3ミリ程度離れているのが正常な歯の状態です。また、その時の下の位置は舌の先が上あごについているという状態が正常な舌の位置です。
それらを日常生活の中で意識していただいて、コントロールをしていきますが、それでも改善がない場合や、食いしばり・歯ぎしりが強い方はナイトガードを用いることもあります。