【2歳の子どもと歯医者 15】 むし歯予防 初期むし歯と言われたら
2016.01.08
こんにちは、川西歯科医院歯科衛生士の児玉奈々です。
2歳児検診で、むし歯(C)や初期むし歯(Co)だと言われ、慌てて医院につれてこられる方が多いです。特に倉敷市は2歳児のCoが多い傾向にあります。
たとえ、Coだと言われても、諦めることはありません。Coというのは、歯の表面のカルシウムが溶け始め、むし歯になりかけているけれど、歯の表面は引っかからない状態です。食習慣に気を付、歯磨きをきちんとし、フッ素を上手に利用するなどすれば、歯にカルシウムが戻り、歯を削って詰める必要はないのです。
残念ながら、すでにむし歯になってしまった場合、むし歯が原因で顔が腫れたとか、大きなむし歯で痛みが強いのでなければ、むし歯の進行止めを塗ったり、仮のセメントを詰めて、まずは歯医者に慣れるようにします。
押さえつけて治療するのではなく、少しずつ歯医者に慣れるよう少しずつ練習をし、3歳をめどにむし歯の治療ができるようにしていきます。
幼くして、むし歯がたくさんできてしまったお子さんにとって一番大切なのは、永久歯が生えてきたときに、永久歯をむし歯にしないようにしていくことです。定期的な歯科の受診はもちろん必要です。そして、定期的に来院頂く中で、むし歯にならない生活習慣を身に着けていくことができるよう、私たちと、保護者の方と、お子さんと力を合わせていくことが重要です。
【乳歯】6歳
【永久歯】11歳
上の写真をご覧ください。むし歯がたくさんあったこの子どもさんでも、根気よく治療に通い、定期的に歯科を受診し、歯磨きの仕方を勉強し、フッ素を利用しながら、食生活の習慣を見直した結果、永久歯はむし歯なっていません。
私たちもできる限りのフォローをさせていただきますので、どんなことでもご相談ください。