【2歳の子どもと歯医者 7】今の日本の2歳児のdmf指数
2015.11.10
こんにちは、川西歯科医院の歯科衛生士の児玉奈々です。今日は、今の日本の2歳児のdmf指数についてお話しします。
d:『むし歯を治療していない乳歯(Decayed teeth)』、
m:『むし歯で抜いてしまった乳歯 (Missing teeth because of caries)』、
f:『むし歯を治した乳歯(Filled teeth)』
この3種類の歯の本数の合計をdmf指数といい、指数の値が低い方がむし歯になっていないことを表します。
下のグラフからわかるように、日本の2歳のお子さんの口の中には、むし歯がほとんどありません。しかし、医院に来られるお子さんのお口の中をみてみると、両極端なのが現状です。むし歯のないお子さんはピカピカなのに対し 、むし歯があるお子さんは大きなむし歯がたくさんあるといった状態です。
【2才児のdmf指数の全国平均(歯科疾患実態調査より】
お子さんにたくさんむし歯があるお母様方!決して「もうこの子はだめだ」と諦めることはありません。下の写真をごらんください。1年生になる頃のNちゃんのお口の中の様子です。むし歯がたくさんありました。むし歯で抜かれた歯もありました
ご両親は、なんとか永久歯は綺麗に生えてくるようにしたいと強く思われていました。Nちゃんもがんばりましたが、ご両親も、根気よく定期的に歯医者へ連れてきてくださいました。
今は6年生ですが、お口の中は、下の写真のように永久歯が綺麗に生えそろっています。永久歯にむし歯はありません。
たとえ、乳歯にむし歯がたくさんできていたとしても、永久歯に生え変わったときにむし歯をつくらないよう、仕上げ磨き、子どもさん自身の歯磨き、フッ素の利用、食習慣の見直しなど、私たちと一緒に考えていきましょう。
お子さんのお口の中のことについて心配なことがあれば、気軽にご来院ください。