【歯周病 9】 歯周病と糖尿病
2015.01.20
こんにちは、歯科衛生士の大島千晶です。
今回は歯周病と糖尿病の関係についてお話しします。
歯周病菌は腫れた歯肉から容易に血管内に侵入し全身に回ります。 血管に入った細菌は体の力で死滅しますが、歯周病菌の死骸の持つ内毒素は残り血糖値に悪影響を及ぼします。
血糖値を下げる働きをもつホルモンであるインスリンをつくりにくくしてしまうことによって血糖値が上がり、糖尿病のコントロールが困難になります。
調査によってやや差はありますが、糖尿病でない人に比べて2倍強の頻度で歯周病が起きやすくなると言われています。
糖尿病では罹病期間が長くなるほど、いろいろな合併症が起きやすくなりますが、歯周病も同じ傾向がみられます。ただし、加齢の影響も少なくないと考えられます。